【ベッキー書き下ろしエッセイ】40代での「生き方のテーマ」とは?
家族に仕事に向き合う毎日の中で、ベッキーさんが気づいたことや考えたこと、出会ったひとやもの、とにかく心を動かされたままに本音で綴ります。 〈画像〉ベッキー「顔に貼られたキラキラシールがいい感じ!」
VOCE Webで始まった連載『新こきゅう』。今日で最終回となる。最終回でもあり、2023年の締めくくりとなる今回、なんだか色々なことを考える。 今年は私にとってどんな年だっただろう。パッと思いついてしまったのは、『いっぱい怒ってしまったな……』ということ。子育てにおいても、生活においても、仕事においても。日々余裕がなく、さらにこだわりも強いもんだからたくさんの場面で爆発してしまった。子供がまだ小さい時はこんなものなのか、それとも私の人格が変わってしまったからなのか……。いやいや、正解を知るのがこわいな。 ネガティブな空気が流れてきたので、今年の良かったことを数えよう。ドラマ『大病院占拠』に出演させていただきちびっ子に顔を覚えてもらったり、東京ドームで司会をやらせていただいたり、バラエティ、モデル、デザイン、プロデュース……色々なことに挑戦させてもらった。ただただありがたい1年だった。 特に大きな収穫だったのは、人に頼ることを覚えたということ。今までなら遠慮していた場面でもどんどん周りに助けを求めた。正直、私は今までずっと『助けてあげようか?』のオファー待ちの状態だった。でも自己中心的なこの姿勢では事態が進歩しないことに気がついた。自分の機嫌の取り方は自分がわかっている。だからそっちの方向に未来を作っていった。私を支えてくれたみんな、本当にありがとう。 今月デビュー25周年を迎え、3ヵ月後には40代突入というなんだか大きな節目のトキ。私は人生を10年ごとに区切ってテーマを決めている。20代は“がむしゃらに頑張る”。30代では“肩の力を抜く”。なので40代では“手を抜く”というのをテーマにしようと思う。少し響きが悪い気もするが、“ないがしろにする”ということではなく、メリハリを大切にして場面場面で程よく手を抜くのだ。それできっと私の心はいい状態で保たれる。 あとは、自分を大切にしたい。このエッセイの冒頭で真っ先にネガティヴなことを思い浮かべたように、どんな場面でも私は自分のダメなところを考えてしまう。でもその度に自分で自分のことを傷つけている気がして、悲しい。うん、だからもっと自分を愛そう! 今年学んだことをしっかり受け止めて、来年、最高の40代を迎えるのだ。