【ガーデニング】意外に迷う「使い終わった土の処分」知っておきたい3つの方法
鉢やプランターで花を楽しんだあと、残った土はどうしていますか。 多くの自治体では土をゴミとして回収しません。特にマンションなどの集合のベランダなどでガーデニングをおこなう場合、「どこに頼めばいい?」「費用はかかるの?」など、土の処分方法について気になるという人も多いでしょう。 【写真4枚】意外に迷う「土の処分」使い終わったらどうしている? そこで今回は植物を育てたあとの土の再生方法や処分方法について紹介します。さっそくみていきましょう。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
花後の土はそのまま使わないほうがいい?その理由とは
植物を植えて一度使用した土は、養分がなくなったり、土の質が悪くなったりして、再び植物を育てる土には適していません。 そのため、このような土を使用し続けると連作障害を起こしやすくなり、植物をうまく育てることができなくなります。 また、一度使用した土には虫や病気が潜んでいることもあり、そのまま使用すると植物が病気になったり、虫の害を受ける可能性もあります。 植物にとって土は生きていくために必要な「家」のようなもの。生長に必要な養分や水分は土から吸収されます。 土のなかでは植物が微生物などが中心となり、さまざまな営みが繰り返されています。よい土が元気な植物を育てるのは言うまでもありません。 植物が健康に大きく育つために、適切な土の管理は欠かせないと言えるでしょう。
残った土はどうする?3つの方法
●土を改良して再利用する ベランダで植物を育てている人も、庭や花壇でガーデニングを楽しんでいる人も、誰でもできるのが土の改良をおこなって土を再利用する方法です。 簡単なのは、市販の再生用土を混ぜる方法ですが、混ぜる前には消毒をしておくのがおすすめ。潜んでいる菌や害虫を取り除くことができるので、植物が病気や虫に汚染されるのを防ぐことができます。 消毒方法で手軽なのは、太陽熱消毒や熱湯消毒です。 ・太陽熱消毒・・・夏の日中など、高温時に土をビニール袋などに入れて、土を高温状態にし、殺虫・殺菌する方法。 ・熱湯消毒・・・土に熱湯をかけて、土の温度を高温にし、土中の虫、病原菌を殺虫・殺菌する方法。 いずれも高温を利用して殺菌する方法なので手軽です。熱湯消毒は火傷に注意しましょう。 消毒したあとの土に養分を補えば、再び使える土に改良できます。市販の再生用土などを使用すると簡単です。養分を混ぜた土はしばらく寝かせておき、その後、通常の土と同じように使えます。 ●土をコンポストとして利用する 使用済みの土はコンポストとして再利用するのもおすすめです。できれば農薬などを使用していない土をコンポストに利用して、野菜くずなどを投入してみましょう。くずが分解されて、良質の堆肥として使用することができます。 微生物が分解できる以上の生ゴミを入れると、分解が進まないので、野菜くずは細かくして、多く投入しないようにします。時々かき混ぜて空気を入れると分解が進みます。 きちんと分解が進まないと、水分の多い状態が続いたり、カビが発生したりすることもあるので注意しましょう。 ●土を処分する 再利用してもなお、土の使い道に困った場合は土を処分することになります。土の処分方法は自治体によって異なりますが、近年は自治体が回収をおこなっていない場合もあります。 そのため、自分で市が指定する処分業者等に依頼して処分してもらったり、ホームセンターなどに引き取ってもらったりする必要があります。業者に依頼する場合、回収費用は自費になります。 ホームセンターなどに引き取ってもらう場合も、全てのホームセンターがおこなっているわけでなく、引き取りには条件があります。事前に調べておくとよいでしょう。
まとめにかえて
今回は植物を育てたあとの土の再生方法や処分方法について紹介しました。冬の間は自然光では温度が上がりにくいので、太陽光消毒は夏の間に行なっておくとよいでしょう。 よい土を使うと、植物の生長の仕方が変わってきます。植物が元気に育つためにも、よい土を使用してベランダガーデニングを楽しんでくださいね。
LIMO編集部