クジラ描いた弥生土器が出土 国内2例目、福岡・糸島
福岡県糸島市の深江城崎遺跡でクジラを描いたとみられる弥生時代の土器が出土し、同市の伊都国歴史博物館で26日、公開された。弥生時代の同様の土器が確認されたのは、長崎県壱岐市の原の辻遺跡に続き2例目。 糸島市によると、土器は高さ60センチのつぼで、2021年度の調査で出土した。クジラは上から眺めるように描かれ、全長8センチ。尾びれがあり、胴体からは6本の線が伸びている。この線はもりを表し、漁の様子を描いた可能性がある。 糸島周辺には、魏志倭人伝に登場する伊都国が、壱岐周辺には一支国があったとされ、両国のつながりの強さを示しているという。